ブログをご覧いただき、ありがとうございます。
福岡・呉服の横尾です。
最近、急に暑くなってきましたね。
ヒルトン内の店頭でも、お客様から
「もう単衣(ひとえ)を着てもいいの?」という声を多くいただきます。
結論から申し上げます。
私がおすすめしている一つの基準は、
**「着用時の気温が20℃を超えたら」**です。
本来の着物のルールでは6月からが単衣ですが、
近年の気候では、その通りに過ごすのは少し無理があります。
※ちなみに夏物は
**「着用時の気温が30℃を超えたら」**を推奨しております。
今回は、プロの視点から
**「今の気候に合わせた衣替え」**についてお話しします。
1. なぜ「20℃以上」が切り替えの目安なのか?
着物は帯を締め、肌着・長襦袢と何層も重ねて着るため、
洋服よりも体感温度がぐっと高くなります。(涼しく着るための道具もたくさんでてきておりますが)
着用時の気温が20℃を超える日に
袷(あわせ)を着ていると、少し歩くだけで汗ばんでしまいます。
せっかくのお出かけも、暑さを我慢していては台無しです。
だからこそ——
20℃を超えたら、単衣へ。
2. なぜルールが今の気候に合わないのか?
「単衣は6月から」というルールは、
随分と前に定められたものです。
当時は、
現在より4〜5℃ほど気温が低かったとされています。
つまり——
今の6月は、当時の7月に近い体感
だからこそ現代では
暦ではなく、気温で判断することが重要です。
3. 福岡の月別平均気温(目安)
福岡市の平年値をもとにすると
| 月 | 平均気温 |
|---|---|
| 1月 | 約7℃ |
| 2月 | 約8℃ |
| 3月 | 約11℃ |
| 4月 | 約16℃ |
| 5月 | 約20℃ |
| 6月 | 約24℃ |
| 7月 | 約28℃ |
| 8月 | 約29℃ |
| 9月 | 約26℃ |
| 10月 | 約20℃ |
| 11月 | 約15℃ |
| 12月 | 約10℃ |
■ この表から分かること
- 4・5月=日によっては単衣でもOK
- 6・9月=日によっては夏物でもOK
- 10・11月=日によっては単衣でもOK
福岡では「単衣は6月から」ではなく
“4月末からが気候に合わせた”単衣のはじめかた。
4. 袷(あわせ)をしまう前の「絶対条件」
単衣を出す一方で、
袷の着物のしまい方は非常に重要です。
■ 汗抜きは必須
20℃近い日にかいた汗は、
数ヶ月後に黄ばみやシワの原因となります。
■ 丸洗いだけでは不十分
丸洗いは油性汚れ向き。
汗(=水溶性)は別処理が必要です。
状態に合わせたメンテナンスが重要
■ カビ・シミ対策(福岡は特に重要)
黄砂や湿気の多い地域では、
しまう前のケアでお着物の寿命が変わります。
着物のお手入れに関することはコチラより
【福岡で着物クリーニング】カビ抜き・シミ抜きはどこに頼む?丸洗いと汗抜きの違いも解説|福岡・呉服の横尾
まとめ|着物は“心地よさ”で選ぶ時代へ
ルールも大切ですが、
一番大切なのは
「着ているご本人が心地よいこと」
です。
今の気候に合わせて、
無理なく楽しむこと。
それが、これからの着物の楽しみ方です。
※お稽古事をされているかたは、その教室のやり方があると思いますので先生にご確認ください。
福岡で着物の衣替え・クリーニングをご検討の方へ
ヒルトン福岡シーホーク内
福岡・呉服の横尾では
・着物クリーニング(丸洗い・汗抜き)
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