「同じ名古屋帯なのに、仕立て方が違うのはなぜだろう?」
そんな疑問を持ったことはありませんか?
実は、九寸名古屋帯にはいくつかの仕立て方があり、それぞれ締めやすさや前柄の出し方、帯幅の調整のしやすさなどが異なります。
しかし、この違いをご存じない方も意外と多く、帯を購入したりお仕立てに出したりする際に、仕立て方まで意識される方は多くありません。
今回は、九寸名古屋帯の代表的な3つの仕立て方について、それぞれの特徴やメリット・デメリットを分かりやすくご紹介します。
① 名古屋仕立て(最も一般的)
最も一般的な仕立て方で、多くの名古屋帯に採用されています。
手先から胴に巻く部分まであらかじめ半分に折ってかがられているため、自分で折りながら結ぶ必要がなく、最も結びやすい仕立てです。また、前柄は左右どちらでも使いやすいという特徴があります。
メリット
- 初心者でも結びやすい
- 着付けが最も簡単
- 前柄を左右どちらでも出しやすい
デメリット
- 帯をたたみにくい
初めて名古屋帯をお仕立てする方には、最もおすすめの仕立て方です。
② 松葉仕立て
手先部分のみを半分に折ってかがり、胴部分は開いたまま仕立てる方法です。
手先が折られているため折りやすさは保ちながら、胴部分はお好みの幅に折って調整できます。
メリット
- 前幅を自分好みに調整できる
- 手先がガイドになるので結びやすい
デメリット
- 幅を変えて締めると折り線が付き、前柄は片面しか使えなくなる場合がある
- 帯をたたみにくい
前幅を広めに見せたい方や、自分好みの帯幅で締めたい方におすすめです。
③ 開き仕立て(平仕立て・額縁仕立て)
手先からお太鼓まで、帯を一切折らずに開いた状態で仕立てる方法です。
帯の端から端まで開いているため、胴部分は自由に折って幅を調整できます。
メリット
- 前幅を自由に調整できる
- たたみやすい
デメリット
- 毎回自分で折りながら結ぶため、慣れるまでは少し難しい
帯に慣れている方や、自分好みの帯幅で締めたい方に人気の仕立て方です。
どの仕立て方がおすすめ?
それぞれに特徴があるため、「どれが一番良い」というわけではありません。
名古屋仕立てがおすすめな方
- 初めて名古屋帯を作る方
- 着付けをできるだけ簡単にしたい方
松葉仕立てがおすすめな方
- 前幅を自分好みに調整したい方
- 結びやすさと自由度の両方を求める方
開き仕立てがおすすめな方
- 帯幅を自由に調整したい方
- 帯に慣れている方
- 帯をきれいにたたんで収納したい方
まとめ
名古屋帯の仕立て方には、
- 名古屋仕立て
- 松葉仕立て
- 開き仕立て(平仕立て・額縁仕立て)
という代表的な3種類があります。
それぞれにメリット・デメリットがあり、締めやすさや帯幅の調整、収納のしやすさなどが異なります。
「どれが一番良い」というものではなく、ご自身の着付けのスタイルや用途に合わせて選ぶことが大切です。
帯の仕立て方ひとつで、結びやすさや使い勝手は大きく変わります。ご自身に合った仕立て方を選ぶことで、より快適に名古屋帯を楽しむことができます。
福岡・呉服の横尾では用途に合わせてご提案しています
どの仕立て方が最適かは、
- 帯の種類
- 柄付け
- 生地の厚み
- 締め方の好み
によって変わります。
福岡・呉服の横尾では、お客様のご希望や帯の特徴に合わせて、最適な仕立て方をご提案しております。
「どの仕立て方が自分に合っているのか分からない」「新しく仕立てたい」「仕立て替えを検討している」という方も、お気軽にご相談ください。
